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できないことはできないと言う

  • 5月14日
  • 読了時間: 4分

 こんにちは。

 最近まぁちょっと思うところがあって、初々しい社会人時代のことも思い出したりしながら。そんなお話をしていきます。


 ネット上で家庭教師の仕事を見ていて、中学生、週1回90分、指導科目は英数国理社。え?


 親御さんからも生徒からもコスパ、タイパ、よさそうに聞こえるので、これでお願いしたくなります。保護者さんからすれば同じ料金でたくさんしてもらったほうが成績伸びそうですし、生徒からすれば割と時間のあいている土日にお願いすれば部活の時間もとれるし、勉強もしている気分になれるし、ポーズも決まるのでラッキーなわけです。


 でもそれ、本当に成績上がりますか?今回は勉強した結果の成績のお話なので、普段はわりと脳力を鍛えようとお話ししているのに、と違和感感じる方もいらっしゃるかなと思います。が、今日は成績にスポットを当てます。


 単純に90分÷5教科=1科目18分です。1週間学校に通えば、1日6コマ×5日間=30コマ(30単位)の授業があります(体育とか学活も入ってくる)。科目によって単位数は違いますが、単純に18分で1週間の勉強を賄うのは難しいことは想像に難くありません。こんなことを言われると、学校の勉強でわからなかったところの質問受けをすれば。。。となりますが、1週間の勉強のほとんどがわかってて、その子がわからなかったところを説明し、理解してもらうのにどのくらい時間がかかるか。結局この時間設定じゃ無理なんです。


 社会人になってすぐ1対1の塾に勤め始めて、先輩にロープレしてもらっているときに5科目全部見ます!みたいな提案するとめっちゃ怒られましたね。そんなので本当に成績上げる気あるの!?上がると思ってるの!?と。。。笑


 実際そうですよね。色々経験させてもらってきたので、今ならわかりますが、生徒がやってくること前提にかなり課題を綿密に組んで、週1の授業で達成感や知的好奇心を刺激できないと成績を上げるのは相当難しいです。


 そもそもなのですが、成績を伸ばす、ということは、誰がどのように教えたか、ではなく、「本人がどれほど熱意をもって、時間をかけて取り組んだか」によります。これは絶対そうです。俺が成績を伸ばしてやるぜ!!と言っている先生は偽物です。成績を伸ばせる先生は、先ほどあった通り、適切な課題を出せて、達成感や知的好奇心を刺激できて、生徒を自走させる力のある先生です。もし、偽物と言った先生が伸ばせているのであれば、生徒自身ががんばっているだけで、たぶん別な先生でも伸びます。


 ご家庭から週1 90分で5科目やってほしい、と要望があった場合は

1.必要な時間、回数を提案する

2.科目数を絞る

3.金額がネックなら集団塾を提案する(集団塾の合う合わないも考慮しないといけない)

とか、もっと内容詰めれば細かく出てきますが、この辺りが本当にその子の成績を考えている提案になると思います。


 だから、無理なことはちゃんと説明したうえで断らないと。ただ営業したいだけ、お金稼ぎしたいだけになっちゃいます。当然、お金がないと十分なサポートもできないので、生徒募集や営業をする必要はありますが、そこがメインになってしまうと、「成績上げたい」「勉強したい」という気持ちに答えることは難しくなってしまいますよね。


 この話にかぎらず、はっきり断ることは重要なことです。無理なもの、成しえないことを頼まれて、気合だけで乗り切ることはほぼ不可能で、必ずそのしわ寄せはどこかにいっちゃいます。または自分が苦しくなったり。


 それで、ちゃんと断ることができるようになったら、「OKする」「断る」「保留にする」など選択肢の中に「断る」が当たり前に入るようになってくるので、自分が断られることも、断ることも状況に合わせて、「断ったら嫌われるかもしれない」などという謎のいい人は顔を出さなくなるでしょう。


 つまり、断ったことがないから、または、断ったら変なことになった経験があるから、断ることが億劫になるのです。全部いいよいいよ、と言っていたら「都合のいい人」にはなれますが、本当のいい人、いい関係になるのは難しくなってきますね。


 皆が断られるかもな、とわかっていれば断るほうも簡単なのにね。そういう社会になればいいのにな、と思います。

 
 

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